講師コラム

「仕込みの時期」を終えて

2015.08.26杉浦コラム「fifty-fifty」

 もう夏も終わりですが「花火」の話を。毎年全国各地で夜空を彩り、多くの人を楽しませてくれますが、わたしが小さいころ、地元の花火は自宅に近すぎるため、全く美しくなく、さらに音が大きい「怖いだけ」のものでした。

 夏期講習期間中、特に6年生の皆さんとは、ほぼ毎日のように接していました。接する機会が多ければもちろん、色んな面が見えてくる中で、指導の幅も広がるのですが、授業のない日にみなさんの成績分析をしたり、これから残り4か月の展望を思い描いたりする中で見えてくるものがあります。

 保護者の皆様は、お子様を常に近くで見ておられます。これから受験が近づくにつれ、お子様の学習態度にもの足りなさを感じてやきもきすることもあると思いますが、そういう時こそ一歩下がっての視点を持ち合わせていただきたいと思います。

 さて、一人前の花火師になるには少なくとも10年以上の修業が必要とのこと。シーズンである7月~8月のために、前年の秋よりすでに花火の部品作りが始まり、冬には新製品のテスト玉の打ち上げや、安全な花火の研修会もあるようです。そして春から梅雨の時期までが玉作りの追い込み、ちょうど受験生の皆さんと正反対です。

 みなさんは、本番の1~2月に向けて、この夏が最も重要な仕込みの時期でした。そしてこれから秋以降がいよいよ追い込み。模擬試験や過去問に取り組む中で、いろいろな結果が出てくるでしょうが、夏にしっかりと学習時間をとれた人は自信を持っていいと思います。すべては本番で成功するための準備なわけですから、その結果を糧として日々の学習にのぞみましょう。

 花火師の舞台が「夏の夜空」ならj受験生は「真冬の朝」。

 見事打ち上げて、大輪の花を咲かせても花火のようには美しくは映りませんが、きっとその数日後には合格通知が舞い降りてくるでしょう。