講師コラム

タイミングを逃さない

2017.06.13堀内コラム「堀内道場」

 最近の飲食店はテーブルによって担当が決まっているのか、この日は何度も同じ店員さんが料理を運んできてくれました。そのタイミングが絶妙で、会話を中断させることなくお皿を机に置き、また、注文したいなと思う時に目が合いこちらに来る。何とも心地よい時間を過ごさせてくれるお店というか店員さんでした。

 復習もタイミングで決まります。学習した当日、その翌日、そして土日、1週間後など。同じ1日の中での復習でも、語句の暗記は長時間やるよりも、短い時間で回数を増やした方がいいわけです。また、就寝前にインプットし、翌朝アウトプットする方法も効果的です。覚えたい語句と出会う回数を増やしてあげます。それも、テキストを眺めるだけではなく、手を動かして書いて覚えます。脳や体に何度も記憶させてあげるのです。

 最近、流行りのドリルも例文が刺激的なため記憶に残るのでしょう。人差し指の先にのせて安定させることもなければ、予約することもないので現実的な例文ではありません。しかし、そこが子どもたちには面白く感じるようです。次男はどこで知ったかその例文を呟き、ひとりでウケています。

 成績の安定している子ほど、前で講師が話をしている途中でお茶を飲みません。問題を解いている途中に中断もしません。集中力や成績に比例しているのかどうか分かりませんが、先生が話している言葉1つ1つの重みや大切さを分かっているのだと思います。話の途中でお茶を口にする子たちも目線は外さないように飲んでいるので、気を使ってくれていることも分かっていますよ。ただ、その飲んでいる姿は、前から見るとひょっとこのような口元になっていますが。