講師コラム

受験の価値は

2019.01.10杉浦コラム「fifty-fifty」

 新聞のテレビ欄では「平成最後の~」とか「30年前はこんな世の中だった」などの見出しが目についたお正月でしたが、みなさんはどのように過ごされたでしょうか。自分は除夜の鐘をきくこともなく床に就き、初詣はつもうでではおみくじは引きませんでしたが、きちんと新年のあいさつと合格祈願をしてきました。中学受験にとっての新年は2月ですから、今はもちろん大詰おおづめの時期です。受験生のみなさん自身はもちろん、ご家庭全体としてもいつもとは少しちがった雰囲気のお正月だったかもしれませんね。今は本当に落ち着かない日々だと思いますが、それも含めて全てが中学受験です。当日の試験だけが中学受験なのではありません。

 わたしの通勤の電車内や駅構内にはこの時期、受験生への応援メッセージが掲げられるのですが、今年はその中に『受験は家族を強くする』というフレーズがありました。中学受験の価値とは合否という結果だけではなく、そこに至るまでの(おそらく私ども講師陣が計り知れないくらいの)家庭での苦労や感動にあるのだと思います。そしてその価値は、受験を終えてから何年にもわたって大きくなっていくでしょう。入試当日は、持っている力をいかに発揮できるかの勝負です。「自分を信じること」はもちろん、「自分を応援する人の力を信じること」が大切です。それをNext Ageでは「感謝の心」とよんでいます。他者へ「ありがとう」の気持ちをこめ、「だから、それに応えるために自分はがんばる!」というエネルギーにするのです。いよいよ決戦、最後までともに戦いましょう。