講師コラム

成長しているとき

2012.02.15堀内コラム「堀内道場」

 先日、問題が解けずに悔し涙を流した子がいました。周りがスラスラ解ける中、自分が取り残されていく不安、こんなはずではないというあせりが涙となったのかもしれません。しかし、この悔し涙こそ、大きな力となります。悔し涙は、あきらめた子には流せません。

 問題を見て、すぐに「分からない」「できない」と口にする子を見かけます。問題の中には頭を抱えてしまうくらいの難問も存在します。しかし気になるのは、本人が気付かないうちに発している言葉が「口ぐせ」となっている事です。やり始めてすぐに「無理」と考え、頭の中で思うだけでなく、すぐに口に出しています。まだ頭の中が問題を解く準備ができる前にあきらめています。否定的な言葉が多いと、否定のブレーキがかかります。

 自信がない。もちろんそんなときもあります。いろいろやってみて、それでもその問題が解けないときは、できないのではなく、まだ辿り着いていないだけです。でも、確実にゴールに近づいてきています。「分からない」「無理」ですませて何もしないのは、ずっとスタート地点にいるままです。すぐに解けない問題こそが力をつけてくれます。悩んでいるとき、試行錯誤しているときに自分の力が伸びています。大きく成長しているときです。

 「できる」と思った回数が「できない」や「無理」と思った回数を上回るようになって欲しいです。どんなときも「できる」「大丈夫」という言葉を使って欲しいです。

 悔し涙を流した子は、「無理」という言葉を一言も言わず、最後までやりとげ帰って行きました。