講師コラム

自分に厳しくできない人間は夢を叶えることなどできない。

2010.10.01堀内コラム「堀内道場」

 最近心に残り、初心に帰らされた言葉があります。それはある英語教師の言葉です。
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 先般、生徒たちに語ったこと。人より上に行きたいとか何かを成し遂げたいとか思う場合、当然のことながらやる気はあるわけで、やる気があるのに勉強や仕事が手につかないっていうことはあり得んのです。例えば野球で絶対にプロに行きたいと思ってる選手がいるとします。ところが特にこれといった理由もないのにあまり練習に身が入らんとする。その場合、「やる気はあるんです」といくら言っても、周囲の人からすれば「いやいや(笑)」ということになります。だからやる気はあるのに勉強が手につかないという場合、それはやる気がないってことなのです。やる気があれば1秒も惜しいものです。そのうえで「自分に厳しくできる」ということは、とても重要なファクターです。

自分に厳しくできない人間は夢を叶えることなどできない。

 これは僕が灘に入ったときに、ある先生から叱咤されて教えられたことで、今でも「楽したいな」と思ったら、その先生の顔を思い浮かべて頑張ることにしています。「木村なぁ、人から与えられた仕事、例えば生徒らでいうたら宿題やな。それをやるだけで必死になってる奴が夢なんかかなえられるかいな。人から与えられた仕事は笑顔でこなした後で、自分がやりたい仕事をちゃあんとやることが大事なんや。」

 やる気はあるけど、勉強がなかなか手につかないんですよって言うとる、ほんまはやる気のない生徒らと一緒やで。人が楽してる時間にこそお前は働け。人が寝てる時間にこそお前は働け。そうしたらちょっとずつでも夢は叶うもんや。自分に厳しく生きやななぁ。「宿題もできないような生徒が受験や大学を語る資格もないのと同じやな」
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 どうですか。子どもたちだけにあてはまる言葉じゃないような気がしました。塾講師になって十数年経ちました。最近誰からも注意されなくなり自分の中に慢心というか甘えている自分がいたような気がします。久しぶりに恩師に怒られた気持ちになりました。