講師コラム

読めるかな??

2014.04.30杉浦コラム「fifty-fifty」

  初夏の陽気がただよい始めました。もうすぐ五月、旧暦での言い方は「皐月(さつき)」で、「皐」には「神にささげる稲」という意味があるそうです。五月は田植えの月、GW前後に行われる田植えの風景が、春の終わりと夏のおとずれを告げるような気がします。

 古来より、「米」とともに日本人の食生活の中心となってきたのが「魚」です。魚へんに春と書いて「鰆(さわら)」、秋と書けば「鰍(かじか)」、冬と書けば「鮗(このしろ)」になりますが、夏だけはありません。先日の4年生の授業、少し余った時間で魚へんの漢字を生徒たちに紹介しました。

 ①「鮭」  ②「鯖」  ③「鯛」  ④「鰹」  ⑤「鮪」  ⑥「鰯」  ⑦「鮎」  ⑧「鯨」  ⑨「鯉」  ⑩「鰤」

 みなさんよく知っていましたが、漢字が読めることよりも、③好き!とか、⑥は昨日食べた。おいしかった!とか、魚を好んで食べていることに感心しました。えらいですね。⑧は給食で出る学校もあるみたいで、これは好みが分かれるようですが・・・・・・。私は子どものころ、②とか⑩はダメでした。私の父は食べることにはとても厳しかったので「だったら食うな、何も食わせるな」で終わりでしたが、母は何とか食べさせようと調理方法を工夫したり、骨を取って食べやすくしてくれたのを覚えています。
 ⑤は日本食の代表、「寿司」で子どもから大人まで不動の人気No.1です。来日したオバマ大統領が安倍総理との会食後、「人生最高の寿司」と言われたようですが、魚を食べる日本食文化は世界にも堂々と広まっています。現在わが国の魚介類の自給率は53%で、約半分は外国からの輸入にたよっていますが、食卓にならんだ魚たちをこれからもおいしくいただきたいですね。

 そういえば最近、寿司食べてないな。人生最高じゃなくてもいいから、回転寿司行こうかな。