講師コラム

顰像

2014.10.01堀内コラム「堀内道場」

 毎週、大河ドラマ「軍師官兵衛」を楽しみにしています。それぞれの登場人物が、いろいろな表情で心中を表現しているので面白くなってきましたね。徳川家康の登場する回数が増えてからは、寺尾聡さんの目ばかりが気になります。徳川家康と言えば「顰顔(しかみぞう)」が有名ですが、自分に対する戒めとして私の情けない話を1つ。

 先日、市の会議に出席したとき、反対意見が言えず釈然としない気持ちのまま帰宅しました。日頃から子どもたちには自分の意見をはっきりと伝えようと言っているのに情けない話です。
 なぜ発言できなかったのか自分なりに考えてみました。あまりの賛成意見の多さに圧倒されてしまい、発言する勇気がなかったため。大勢の前という状況から緊張と恥ずかしさのため。両方とも考えられます。しかし、どちらも周りのせいにしている気がします。本当の理由は不安から?どんな?自分の考えが反対されるのではという不安。なぜ?勉強不足のため自分の意見が確立できておらず自信が持てなかった。そのため勇気もでず、恥ずかしさと不安から緊張にもなったのだと思います。勉強しているつもりになっていたんですね。

 どんなことでもこれで十分ということはありません。どれだけ準備しても不安がなくなることはありません。しかし、これだけやったという事から不安が少しずつ自信に変わるのだと思います。

 そんな反省をした翌朝、起床した私の顔をみて息子が一言「悪い夢みたの?」と。どうやら名優並みの演技(表情)をしていたんだと思います。