講師コラム

生命は

2011.05.19杉浦コラム「fifty-fifty」

 帰りの電車。窓にもたれかかってボーッとしていたら、すれ違いの電車の風圧に驚いてビクッとする自分に思わず苦笑いをしてしまうときがあります。電車通勤それ自体は慣れても、あの音だけはいつも不意をつかれます・・・。

 
 電車内は本当に「社会の縮図」だと思います。あの限られた空間の中を、老若男女が共有しているわけですが、本当にいろんな人々がいます。はっきり言えば、「マナーのいい人・悪い人」。特に大人のマナーが私の想像をはるかに超えて悪いですね。携帯電話で通話している人にめぐり合わない日の方が少ないくらいですし、座席の座り方一つにしても、見ていて気分が悪くなることが多いです。この度の大震災で、海外メディアが日本人の「規律正しさ」をそろって称賛していましたが、こんな日常を見ていると、果たしてそうなのかと思ってしまいます。

 
 先日行われた6年生の「第3回全中模試第3回」。国語で詩の出典が吉野弘氏の「生命は」でした。私が学生の時は中学校の教科書で習った覚えがあります。この詩のテーマ、「生命は その中に欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ」は子どもたちだけでなく、大人である私たちも再認識すべきことではないでしょうか。被災地・被災者に限らず、誰に対しても思いやり・協力の気持ちが持てる人間でありたいと思います。

 CMや街角、いたるところで「がんばろう日本」の文字がかかげられています。他者に呼びかけるのもいいことですが、今は、自分自身を見つめ直すいい機会かもしれません。