講師コラム

覚悟

2014.04.04堀内コラム「堀内道場」

 帰宅した私の目に飛びこんできたのは、何十個も描いてある〇△☐に串がささったおでんの絵でした。翌朝、長男にたずねると鉛筆の持ち方を直す方法だと言います。母親にあれほど言われてもなかなか直そうとしなかった持ち方なのに・・・・・・。好きな番組の出演者の言葉は素直に受け入れていました。(笑)

 4年生の授業がスタートして1か月が経ちました。授業には慣れましたか?授業中の様子を心配されている保護者の方も見えると思います。また、月例テストの解き直しの仕方などわからないご家庭もあるかもしれません。気になることがあれば個別懇談を利用してご相談ください。

 4年生の中には、すでに高い目標を持ち、目を輝かせて授業を受けている子もいれば、中学受験を理解せず何となく来ている子もいるような気がします。また、算数が大好きで、難しい問題ほどやる気を見せてくれる子もいます。1年後が楽しみです。

 受験生活を通して得られるものはいくつか考えられます。競争の中から見出すみんなの中の自分という位置であったり、ライバルたちとの競争から生まれる人とのつながりや和であったり、大きな壁が立ちはだかったときに考えて行動するようになったりなどです。

 これから入試当日までにはいろいろな出来事が起きます。しかし、そういったさまざまなことを経験することで、それに対する対応方法を会得していきます。受験勉強はただ問題が解けるようになるだけではない気がします。大げさかもしれませんが、復習の仕方を改善することにより、自己の修正能力の発達つながったり、最後までやり遂げることにより忍耐力や集中力がついたりと、志望校合格以上に得られるものがあると思います。

 私たちは授業を通して問題の解法だけでなく、成長するための種をいっぱいまきます。しかし、その種を受け取るのは10歳~12歳の子どもたちです。その種を咲かせるために周りの大人がフォローする必要があるのです。だから親はどれだけ子どもを見守ることができるのかが重要です。そして、その覚悟が受験には必要だと思います。